電池式のコントローラと言うと電磁弁と一体型のものや、家庭用水道に直結のものなどあまり大流量を扱えるものがありません。広い面積に潅水するには、2”(50mm)の電磁弁を使いたいと思い、ネタフィムの アクアタイム DC9 を使って見ることにしました。
このコントローラーは、前面パネルに書いてあるとおり、「ガルコン(Galcon)」 の製品のようです。
電池式のこのタイプには、2線式と3線式があります。、ネタフィムは以前3線式を取り扱っていたようですが、今は2線式のみのようです。
ガルコンのホームページを見ると、日本では サンホープ が代理店になっているようですが、サンホープでは
このコントローラーは取り扱っていないようです。
コントローラの外観は防水構造になっているようで、そのまま屋外に設置できるようです。
扉には、簡単な鍵がついています。
扉を開けると、液晶表示器とボタンが4つだけです。非常にシンプルです。
中も非常にシンプルにできています。部品らしい部品がほとんど無く、端子だけのような感じです。
使用する電磁弁が6個までなら、006P電池を2個使用します。7個以上使用する場合は、006P電池を全部で4個使用します。
このコントローラには本来ですと組み合わせる電磁弁は、ネタフィムの 「アクアネットプラス」 ですが、潅水設備屋さんが
ネタフィムよりも 「ベルマド(Bermad)」 が良いだろうとのことで ベルマドの電磁弁を使用することになりました。
ネタフィムより安いという話なだけなんですが・・・
国内では、イーエス・ウォーターネット が代理店になっており 緩動電磁弁(2方ソレノイド) に ラッチ式ソレノイド
を組み合わせてもらいました。
ラッチ式ソレノイドは、DC6〜20V と記載されていて、DC9には、使用出来る電磁弁は DC 12〜40V のラッチ式と記載されています。
電圧範囲が違っていますが、どういった意味なのかイマイチわかりません。まあ大丈夫だろうということで接続したところ、見事動作しました。
電磁弁に取り付けてみたところです。見た目は普通のソレノイドと変わりません。
ただ、非常に残念なことにソレノイドの下についているマニュアル操作のレバーが正常に動作しません。
ON(通水)はできるのですが、OFF(遮水)できません。ON位置にするとソレノイドがON位置でロックしてしまいます。
確かに1回ONにすると電気を流す必要がないようですが、マニュアル操作が効かないのはちょっと不安があります。
ソレノイドが壊れてしまった場合、潅水ができなくなってしまいます。
しかし、どんな構造になっているのでしょうか。非常に興味があります。
今回調べてみて、海外では電池式のコントローラーがいくつものメーカーから発売されています。
国内では、電池式のコントローラーはほとんど作られていないようで、あまり情報がありません。
日本で潅水設備をしてあるのは、ビニールハウスなどがほとんどで、露地栽培の作物に潅水設備をすることはほとんどありません。ビニールハウスにはほとんど電源がありますから電池で動作するコントローラーの必要性が殆ど無いようです。
また、雨の多い日本では、庭に水を撒くということはほとんどしませんが、雨の少ない海外の家庭では、
定期的に水を撒かなければならないようで、色々なタイプのコントローラや電磁弁が売られているようです。
amazon usa で 「sprinkler controller」などで検索するといろいろな潅水コントローラが表示されます。(しかも安い!)
日本のアマゾンでは、検索に引っかかるものはありません。地域性の違いなんですね。