自動灌水装置(組立編)

 いつもお世話になっている井上さんの自動灌水装置が、現代農業2009年4月号に

「シーケンサを使って自分でできるハウスの自動環境制御(群馬・井上正光さん)」

として掲載されました。

今回、制作を手伝わせて頂きましたので、記事には載っていない使用機材の説明などをしたいと思います。
毎日の定時灌水や、水源の都合での複数系統灌水など、自由に設定できます。また自作すれば市販の物より
かなり安くできますので挑戦してはいかがでしょうか。

内部のソフトについては、わからなければ井上さんが相談に乗るそうです。 

                                            井上農園

使用機材 全部そろえても10万円弱だと思います

コントローラ

株式会社デジタルの表示器付きコントローラLT3000です
http://www.proface.co.jp/product/lt/lt3000/

タッチパネル液晶表示器部とプログラマブルロジックコントローラ(PLC)部が一体になった物です。

標準で入力16点、出力16点を備えています
カレンダタイマーも内蔵しています

注:
 一般的にシーケンサとも呼ばれていますが、「シーケンサ」
 という単語は三菱電機の登録商標ですのでPLCと表記
 します。

電源ユニット

AC100VやAC200Vから、DC24Vを作るものです

今回は、24V 4.5Aの物を使用しました

電磁開閉器

灌水ポンプのモーターのON/OFFを行います

ノーヒューズブレーカー

ほぼ、電源スイッチの代わりです

ヒューズケース

ヒューズを固定するケースです

リレー

PLCには、あまり電流を流せませんので、PLCでリレーを駆動し、リレーの接点で外部の機械を操作します。

接続ミスなどで、大電流が流れてもPLCには影響なくリレーの交換だけで復旧できます

端子台

ここに外部の線を接続します

温度調節器

今回センサー部に、Cdsを接続して簡易日射計として使用します

温度調節器 外部設定器

接続回路

   基本的には、LT3000に電源を接続しリレー出力部分を接続するだけです。

組み立て

パネル面のレイアウトを決めます
傷が付かないようにテープを貼って穴を開ける下書きをします
下書きに沿って穴を開けます

プラスチック製のボックスを使用すれば、簡単です。

次は、内部のレイアウトを決めます

決まったら、全ての部品をビス止めします

このケースの部品板は、木板ですの木ビスで止めます

あまり強くしめると部品が割れますので注意して下さい

回路を見ながら各部品を接続していきます

表示器とコントローラが一体になっているためパネル面からの配線が多くなりますが、全体的にコンパクトに仕上がります
電源を入れ、ソフトを入れたら完成です

デジタルのLT3000は、表示器と一体になっているため操作スイッチが必要なく、別々にそろえるよりも

値段も安くなっています。プログラミングソフトの定価は高いのですが、お願いすればかなり安くして

もらえるようです。

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