1年目の剪定ですので、強めの剪定をします。
剪定で「強い」とは、枝を多く切除することを言います。
逆に「弱い」とは、あまり枝を切除しないことを言います。
翌年もまだまだ樹を成長させたいので、花芽は全て切除させたいところですが、2年間花も実も付けないのは寂しいので、花芽を残します。ですが、まだ2年目ですので木の成長を優先するように剪定したいと思います。
花芽を付けるとその分成長が遅くなりますので、木の成長を優先する方は、全ての花芽を取り去ってください。
まずは、全体の枝ぶりを見ます
主軸となる枝が用土から3本出ていますので、残す枝は5〜6本にしようと思います
最初は内向きの枝を切除することにします。
内向きの枝は、光が当たりづらく風通しも悪くなりますので、病気になりやすく成長も見込めません。
実がついても取りづらくなってしまいます。
右側の枝は、太くもったいないと思いますが、思い切って切除します。
短い枝を切除します。
このくらいの枝は、手でも折れます。
別に短くはないですが、今年はこのくらいの枝も切除します。
成木でしたら、このくらいの枝は実を付けるには良いと思います。
ですが、翌年の成長が望めるほど太くありませんので、切除します。
複数の枝から選ぶ場合、このように1本だけ細いものがある場合最初に切除します。
養分が太い方に行ってしまい細い方は翌年以降の成長が望めません。
1年実をつけてから切除するには調度よいのではないでしょうか。
今年は成長を優先するため切除します。
3本の中から上を向いていて、一番太くて長いものを選びました。
3本同じくらいの太さで、太くしっかいした枝ですが、1本に絞ります。
こういう場合は、気分で選びます。
判断できないときは、枝がない方向の物を選べば良いと思います。
1本が短く細いので、切除します。
これも2本同じくらいですので、どちらか選びます。
1番下の枝は長く太いので、実をつけるのに調度よいのですが、1本に絞るため1番上の枝を残します。
1番下の枝でも良いのですが、実を付けると垂れ下がりますので、このような場合は上のものを選んだほうが良いと思います。
3本の中から一番太くて長そうなものを選びました。
4本の中から上の方で太そうなものを選びました。
短い方を切除します。
これは長く太さもあるので残そうかと思いましたが、他にも残す枝があり若干細いので切除します。
成長を期待して、取っておきましたがあまり伸びず今後の成長も期待できないので切除します。
地際にあると手入れのジャマになるのもひとつの理由です。
最後に花芽の数の調整をします。
下の2つだけを残し切除します。すべての枝で行います。
ブルベリーは、実の量はこのように花芽を残す数によって行います。
花の咲く時期に、霜などで受粉に障害が出る場合は、残す花の数を多めにして実が膨らんできてから摘果しても良いと思います。
ブルーベリーは訪花昆虫が無いと受粉できませんので、花の咲く時期に強風や低温が続く事が予想される場合は、花芽の数を多く残したほうが良いと思います。(花の寿命は1週間ほどです)
最終的にこのようになりました。
花芽をつける枝は、5〜6本にしようと思いましたが、9本になってしまいました。ちょっと多いような気もしますがこのくらいにして翌年の実の着きと成長に期待したいと思います。
残した枝には全て花芽が付いています。
ここからさらに2〜3本花芽だけを切除して、花芽をつけない枝を2〜3本つくっても良いと思います。
これでも、ここまでなかなか切除できないと言われますが、思いきり切ってください。