この剪定方法は、農業技術センター 中山間地園芸研究センターの荒木さんの研究発表をもとに書かせていただきます。
詳しくは、次を御覧ください。
ブルーベリー育成品種「おおつぶ星」と「あまつぶ星」の大粒果を安定生産するせん定法
この剪定方法は、樹の状態によって経験で判断する必要がありませんので、初めての方でもできます。
剪定の時に、あまつぶ星の場合で結果枝が20cm以下のものは全て切除する、おおつぶ星はそれに加え各枝の花芽の数を半分にする、と言う2つしかありませんので、選定する人による作業結果のばらつきもありません。
おおつぶ星 あまつぶ星 共通
まず、長さの基準となる割り箸などを用意します。20cmの長さにしてください。
長い棒に、20cmの印をつけても良いです。
実をつける枝のことを結果枝と呼びます。
この剪定方法は、基本的に20cmに満たない結果枝は全て切除します。
枝が20cmより短かった場合は株元方向をたどって行き、20cmより長い枝が現れたところで切除します。
20cmより長い枝がなかった場合には、
結果枝が出ている元の枝を枝元から切除します。
下のように20cmぎりぎりの時も、20cmを少しでも下回っていたら迷わず切除してください。
下のように実をつけた枝は、良い結果枝がありません。枝元から切除してください。
このように、実をつけた枝は優先的に実の方に栄養が行きますので、新芽の方に栄養が行きません。
ですから、新芽が出ても短いものばかりになってしまいます。
20cm以下の結果枝には、枝の全長のほとんどに花芽が付いています。
これが20cmより長くなると、この全長に対する花芽の割合が、半分以下になるようです。
ブルーベリー栽培者の中には、15cm以下のものを切除するだけで十分とおっしゃる方もいるようですが、15cmでは大量に花芽が残ってしまうように思いますので、私はこの研究の通り20cmが調度良いように思います。
あまつぶ星は、これで終了です。
おおつぶ星のみ
おおつぶ星は、各枝の花芽の数を半分に減らします。
奇数の場合は、切除する数が多くなるようにしてください。
これで終了です。
このように非常に単純です。
全体のバランスを考える必要もありませんので、誰でもできます。
このやり方は、樹勢の強さにより多少は変わると思いますが、他の品種にも応用できると思いますのでぜひやってみてください。
スパルタンなどは、おおつぶ星と同じ方法で良いと思います。